新しい年
あの3.11以降、色々なことがあり、気が付けば年末で、既に新しい年を迎えてしまった。これが今の正直な気持ちだ。
約10ヶ月の間、とにかく目の前のことをこなして行くのがやっとだった。
別れ、新しい出会い、次々と乗り越えなければならない壁、多くの難しい判断、急激に変化していく環境に、もう私の脳は限界を超えオーバーヒート寸前。つくづく自分の能力の限界を知ることにもなった。
その上息子はまったなしに成長し、対応する母親の役回りも変化させていかなければならない。
正直、家事なんていちばん後回し。
時間のある時は出来る限り息子に自然や動物、生物を見せてあげることに時間を割いた。
縁あってたまたま夫と公私を共にすることになったが、夫という人間は意地でも自分のやりたい事を貫く、まるでその為にのみ存在する。と言わんばかりの勢いで生きている。だから仕方なく私や息子がそのペースに合わせるしか道はない。
約10ヶ月の間、よく夫に叱られもし、自分の体力や能力の限界を目の当たりにし、戸惑いを隠せなかった。何度も何度も逃げだしたくなったし、言い訳もした。ふてくされもした。
でも、現実は事実から背中を向けていても何も良くならないし、逃げようとすればする程、悪循環に陥った。
たとえ近道を見つけても、それは解決にはならない。やっぱり自分で転んで怪我をしてでも自分の進むべき道は自らで拓くしかないのだということ。これが改めて分かっただけでも、無駄な時間ではなかった。
人生は短い。
今年は、目的を見失わず、ひとつひとつ実際に行動に移し、着実にこなしていく。これが目標。
2012年 元旦
夏の思い出
もう今日から10月。
相変わらずめまぐるしく過ぎ去って行く日常と息子の成長の速さに私の気持ちだけが追いつかず微妙なズレを感じる今日この頃。
ただ私に出来ることといえば、仕事も家庭も、自分と周りとのズレを調整すべく当事者でなく、一歩ひいた立場から全体像をながめ何が正しいのか、ジャッジしていくこと。
39歳にもなって、毎日がまだまだ学ぶことばかりです(苦笑)
暑かった夏、ほぼ記録を残してなかったので、どんな思い出があったか少々記録しておこう。
福島から被災者雇用で働く仲間になった同僚のファミリーもようやく東京へ引越して合流し、お子さんの安全が得られた事に我々も安堵した。
子供達は、希望そのもの。
自分に出来ることは小さなことでも続けよう。
世界中の子供達皆が安全で健やかに過ごせますように...
軽い初山登り、往復5キロほどの道のり、途中ぐずりながらもよく歩いたね。
長い空の旅、母は苦労したけど良い経験だったロス。母は急激に青春時代に戻りたくなったよ。
息子の未来を常に想像し、何を経験させてあげられるか貴方の父母はいつも考えて話しています。世界は広い。良い経験を!
すっかり線香花火に魅了された貴方。火薬の匂いは、昔味わった苦い夏を思い出したよ。
貴方が今の我々の年齢になった時、まだ生きてこの世に存在するだろうか。
未来の貴方へ
貴方の父は、私がタイムマシンがあるならば過去に戻りたいと言ったのに対し、ずっと先の未来を見てみたいと語っていました。これが父母の違いです。
貴方の父は、常に未来を見てる。そういう人です。貴方もぜひそういう男であって欲しいと母は願っています。
初めての自転車(補助輪付)
郊外の広い公園には、素晴らしいシステムが存在する。
子供用のレンタルサイクルだ。
きちんと歩車分離されており、自転車コースで補助輪を外して練習に励む親子も目にする。
実は息子、五月の連休に祖父母が自転車を買ってあげると申し出てくれたものの、三輪車と自転車の間のような小さな自転車は、すぐに乗れなくなるとの事で断念し、残念がっていた。
三輪車が大好きで、相当な早さで乗り回し、ご近所の方にも驚かれているくらいなので、このレンタルサイクルには、かなりエキサイティングしたらしい。
かなりな速さで暴走したらしい。
そりゃそうだろう、大好きなトーマスだし..
この日、夫に息子を頼んで仕事を片付けに出掛けようとしたら案の定「お母さん、行かないで、お父さんいやだ〜」と泣きじゃくりしがみついてくる息子。
でも、You Tubeでトーマスをみる?と提案すると、すぐさま表情が変わり、一応泣いてはいるが「お母さん、早く帰ってきてね、行ってらっしゃい」と後ずさりしながらも急変し部屋に入って行きさっさとトーマスを真剣に見る彼。
もう母親が仕事にいく事などすぐに過去の出来事にしてしまう息子を見て、やっぱり男って‼...と息子の将来をつい想像してしまうのは、考え過ぎだろうか(笑)
ここはLA
もう八月になってしまいました。色々な事が重なってはいますが、相変わらず夫も息子もわたしもアメーバのように変化しながら強く生きています。
仕事の打ち合わせを兼ね、今家族でLAにきています。前半は仕事でようやく後半はプライベートな時間がやってきました。
今回は美術館でゆったりと絵を見て過ごせたのが何より贅沢な時間でした。こちらはなんといっても広大な敷地なので美術館の庭園も素晴らしく、息子も充分楽しめました。
あと、ビジネスパートナーの方のご自宅にお邪魔しましたが、手入れの行き届いた素敵な庭とプール、温かいインテリアと奥様の手料理に大感激しました。
あと将来息子の留学先の候補にと称しUCLAを見に行ったところ、夫が構内の敷地の広さや設備に感嘆し、自分がもう一度大学に行きたくなった!と叫び出す始末(笑)
その気持ちはよ〜く理解でき、夏でも湿気がなく、この過ごしやすさ。ひたすら青い空とゆったりした時間が流れるこの場所に私も住んでみたいという思いにかられました。
さて、将来の夢がひとつ増えたのでまた自分の置かれた現実に戻るとしますか...